#4 My Darling ちぎれた夢に さよなら ささやいて Love me
※思いつくままにとりとめもなく書いてるので脈絡はなく長い、ただ吐き出して残しておきたいだけ
まだ悪い夢見てるんじゃないかという感覚。
一夜明けて、やっぱり夢じゃなかった。
悲しい、寂しい。
昨夜はずっと映像を観て、カッコつけでもなくあまり涙を流せない自分がずっと映像の中の人へ向けて涙してた。
無理という程ではないあの気持ちを押して
どうして35thツアーに行かない選択をしたんだろう。
もっとライブに行けばよかった。
ありきたりな後悔で胸に穴が空いたような朝。
知って数年聴いてきてはいたけど、最初で最後のライブを今年経験した程度の自分がここまで精神的にキてしまうのだからずっと追いかけてきた人たちの心の内は…。
圧倒的カリスマ、魔王、唯一無二の歌声、
美しい闇と光の音楽世界と耽美華麗なパフォーマンス=憧れ。
BUCK-TICKとの出会いはアルバム「十三階は月光」
音楽に目覚めた10代。ひたすら気になったものをレンタルして、聴いていてアーティストのルーツまで掘り下げていて名前は知っていたBUCK-TICK。
当時はベストアルバムとか聴いても他のDIRENGREYやPIERROTの様な過激さとLUNA SEA、L'Arc~en~Cielのような華やかさに魅入られてたから楽曲は好みであっても追いきれずにいた。
十三階は月光はジャケットのデザインから隅々までのゴシックな世界観。
#1「降臨」から始まり#18「WHO'S CLOWN?」まで描かれた怖くて幻想的でファニーなロックな曲達のコンセプトアルバムは所謂厨二病な心はグッと惹かれた。
そこから活動歴は長いので一気にとは行かず初期の「HURRY UP MODE」から名盤「惡の華」、「狂った太陽」、実験色が強い「darker than darkness -style 93」以降を要所要所振り返り、コンスタントに新譜を送りこんでくれてはそれを楽しむという聴き方で体に染み込ませてきた。
敢えて好きなアルバムや曲を詳しくは書かない
また今度改めて書けたら。
どれも新しく同じバンドかと思うほど全部違うスタイルの曲、アルバム。
それでもそこに最後に「どれもBUCK-TICK」っていう色、「BUCK-TICKの曲、アルバム」という決め手を与えたのは個人的には「櫻井敦司」という圧倒的オーラの表現の魔王ヴォーカリスト、繊細多彩独特なセンスの作詞家だと思う。(もちろん今井寿っていうこれまた別ベクトルの才能の塊や樋口豊、ヤガミトールの癖があり過ぎる曲達を完璧に土台作りする抜群の柔軟なリズム隊、星野英彦の美しく狂気的で危なげなメロディー楽曲、色気のある佇まいも紛れもなくこの5人でこそBUCK-TICKではある)
10年以上聴いてきた癖に単独ライブには行けてなかった。
昨今はサブスクもあって当時より苦労せず膨大な楽曲を把握する機会が増えてたのと、また新しい世界を魅せたニューアルバム「異空」の発売、ここ数年でBUCK-TICKのFCに入るほど目覚めた友人の誘いで今年、初めてのBUCK-TICKを2023.7/23 東京ガーデンシアター最終日にとうとうようやく行ってきた。
2022年の35thツアーも行く機会はあったがどうにも上手く折り合いがつかず、行けなかった。
今にして思えばセトリも自分の大好きな楽曲が並んでるにも関わらず、何故行かなかったのか、無理を押せばちょっとした覚悟があれば行けたじゃないかっていう後悔を死ぬまで抱く事になるとも思わずに。
ガーデンシアターも友人の席運が最高でとても見やすい席。
初めてのBUCK-TICK。
想像通りに素晴らしく
想像以上にカッコよかった。
演奏はもちろんだけどやっぱり櫻井敦司の完璧過ぎるロックなシャウトに繊細な歌声、一つ一つの表現が美しいシアトリカルなパフォーマンスに少しの茶目っ気。
「さよならシェルター」のミュージカルのような戦禍の兵士と子供の表現は胸に込み上げる表現で、この人は本当に凄い、天才だと思った。
かと思えば最狂のシャウトでカッコいい、こうなりたかった憧れのロックスターが居た。
これを生で観れたのは宝物です。
まるで舞台、映画をみたような後のため息が漏れる満足感、他のライブとは違うBUCK-TICKでしか得られない、みんながBUCK-TICKを好きになる理由を十数年越しにやっと本当に理解した。
「またこれがみたい」
「もっとアレを聴きたい」
「まだまだライブに行きたい」
「良いライブだったね、あそこが良かったね、楽しかったね、また行こうね」っていう帰りの友人との会話。
DIRENGREYやLUNA SEAなどとは違う新鮮さにまた新しくちゃんと推せる、通いたいバンドのライブをみつけた。
年末の締めくくりの武道館。
初めて行ってみようかな。
最初で最後のライブになるなんて思わなかった。
大好きな「ALIVE」の歌詞のように
「傷をつけてやる」
「刻みつけてやる」
良いのか悪いのかあのライブの光景がずっと胸に傷を刻みつけられてしまう事になった。
知らせを聞いた夜、一番好きな「LOVE PARADE」を歌う映像をみながら「薔薇色のパレードはいっちゃったんだな」って思うと色々溢れてきた。
ガーデンシアターのMC
「死ぬまで、死んでも、亡霊になってもやってやる」
「あの子が待ってる!」
からの「Boogie Woogie」
冗談きついよ、亡霊になってでてきてくれよ
待ってるよ
もっともっと聴きたかった、感じたかった
楽しみたかった、行きたかった。
新しい作品で声、世界を感じることはできないんだ
もうこの5人を生では観れないんだ
ああ、オレって
こんなにBUCK-TICKが
櫻井敦司が好きだったんだ。
まだこれっぽっちの人生でも何回か経験した失くしてから気づく、を繰り返してる癖にまたこの様だ。
人生の後悔でしかない。
最後は友人も参加したBUCK-TICKが大好きな人が集まったFC限定ライブで最後までロックミュージシャンでいた、そんな鮮やかな姿を想うと共に本人はどう思ったのだろう。
きっとファンより色んな意味の「もっと」の気持ちや計り知れない感情、想い、敢えて「夢みる宇宙」があったんだろう。
最後の歌になったのは「絶界」
無常と愛を語って逝くなんて。
最新アルバム「異空」の最後の曲は
「名もなきわたし」
時間が経つ事に求める気持ちは深く、大きく根強くなるけれど、いつまでもカサブタのように消えない傷跡を残してくれたものをこれからも聴き続けること観続ける事、唯一できる餞になると信じてる。
それからBUCK-TICKってかっこいいんだよって少しでも知ってもらえることができたらもっと嬉しい。
音楽を聴く度、観る度パレードは続く。
孤独を肯定して抱き締めてくれる詞に
これからも胸を掴まれていたい。
何にも誰にも変えられない唯一無二のロックバンド
櫻井敦司さん。
ありがとう、大好きです、ずっと。